ニューノーマル時代ににアートで人をむすぶプロジェクト

レポート

2021.10

みんなの“鑑賞” 2

みんなの“鑑賞”2 ――しが盲ろう者友の会の人たちと考える 
第2回検討会議

8月6日(金) 第2回検討会議

この日は、盲ろうのプロジェクトメンバーである岡田昌也さん、岡本克司さん、北川雅貴さんの3人全員が出席してくださいました。

前回の検討会議では、盲ろうの人と見えて聞こえる人がペアになって作品を鑑賞しましたが、今回は、さらにもう1人「お話し相手」に加わっていただき、3人で作品を触って、話し合いながら作品を楽しみました。

また、盲ろうの人と見えて聞こえる人がどのようにコミュニケーションを取り、作品を鑑賞するのか、その場の雰囲気も展覧会で伝えたいという思いから、動画を撮影することにしました。緊張感漂う中でしたが、今回もおもしろい対話が繰り広げられました。

「お話し相手」として参加してくださったのは、アーティストの八幡亜樹さんと、プロジェクトメンバーでもある空間デザイナーの安川雄基さん。担当スタッフも1人加わりました。ファシリテーター役のスタッフが、盲ろうのメンバーと見えて聞こえる「お話し相手」の2人に質問したり、話をふったりします。

鑑賞した作品は、佐々木卓也さんの粘土で作られた作品《あやちゃん》。
作品の形について、「赤ちゃんを抱いているよう」という北川さんの言葉から、安川さんご自身の育児について話は膨らみます。

岡本さんは、作品の素材に気持ちがいったとのこと。「作品のイメージの情報が増えていくうちに、触った感触も変わっていった」と感想を述べていました。

また、八幡さんの「世界をどう感じ取っていますか?」という直球な質問に、「昔は見えていて、本を読むこともできたけど、今は人と話して知ることが多い」と岡田さん。「世界」や「記憶」というテーマで会話が深まりました。

コミュニケーションを通して、お互いの感じている世界を共有することができたのではないでしょうか。作品を挟んで対話して見つけた新しい作品の「見え方」を展覧会で紹介します。