ニューノーマル時代ににアートで人をむすぶプロジェクト

レポート

2021.10

みんなの“鑑賞” 2

プロジェクトメンバー紹介

岡田昌也、岡本克司、北川雅貴、野中美智子、安川雄基

盲ろう者とは、目(視覚)と耳(聴覚)の両方に障害のある人のことである。彼らは「触る」ことで世界の輪郭をつかみ、通訳介助者を介して他者と言葉を交わす。このプロジェクトでは、見えない・聞こえない世界にあって、触ることを重要な情報取得手段とする盲ろう者と見える・聞こえる人が、佐々木卓也の作品をともに鑑賞することを試みた。
具体的には、盲ろう者と、見える・聞こえる人が作品を触り、対話を重ねるというプロセスを踏んだ。盲ろう者は手触りと対話内容から、イメージを膨らませていく。見えて聞こえる対話者は、盲ろう者が展開する近く世界に接し、新たな作品の「見え方」に出会う。
本成果展示は、作品―盲ろう者―対話者の3者によるコミュニケーションを視覚化する試みであり、同時に、非接触が推奨されるニューノーマル時代において、触ることが欠かせない人も取り残されることなく、ともに生きていくことを、アートの視点から考える実践にもなっている。